CASE STUDY

NANOFUN CREATIVE JOURNAL

#010

事例紹介

採用の起点を自社サイトに変え、応募が安定的に生まれる仕組みへ。[社会福祉法人杉の子保育会]

採用コストを約9割削減

採用の起点を自社サイトに変え、応募が安定的に生まれる仕組みへ。[社会福祉法人杉の子保育会]

>>01

採用自体は順調。ただコスト感に違和感があった

2025年度、杉の子保育会では60名の採用が確定している(2025年度中途入職者および2026年4月入職予定者を含む)。前年度の23名を大きく上回る結果となり、新卒採用についても14名と、前年度の3名から大幅に増加した。

数字だけを見れば、非常に順調な結果だ。

しかし、その裏側には長年抱えてきた課題があった。

採用はできている。

けれど、その多くを人材紹介会社に頼っている状態だった。

新たな運営受託園の開始に伴い、今後さらに多くの人材確保が求められる中、このまま紹介会社への依存を続けていてよいのだろうか。

気づけば、人材紹介手数料は年間1,400万円を超える水準に達していた。

「法人の魅力を、自分たちの言葉で伝えられているだろうか」
「求職者と、直接つながる機会をもっと増やせないだろうか」

そんな疑問が、プロジェクト(ホームページリニューアル)の出発点だった。

>>02

ホームページは“情報を見る場所”で終わっていた

当時のホームページにも課題がありました。

  • デザインが時代に合っておらず、園の雰囲気が十分に伝わっていない
  • スマートフォンでの閲覧体験が最適とは言えない
  • 採用において、園の魅力を十分に伝えきれていない

必要な情報は掲載されていましたが、「ここで働きたい」と思える体験にはなっていませんでした。
杉の子保育会が目指したのは、採用サイトを別で用意することではありません。
「ホームページそのものを採用の起点にする」ことでした。
この考えが、今回のプロジェクトの出発点となりました。

>>03

ただ“作り直す”のではなく、“育てる”設計へ

今回の取り組みは、単なるデザインリニューアルではありません。
まず行ったのは、サイト全体の再設計です。

  • スマートフォンを前提とした構成
  • 働く人の姿や空気感が伝わる情報設計
  • 採用ページまで迷わずたどり着ける導線設計

さらに、Webだけにとどまらず、採用の現場で使用するツールも含めて統一しました。
就活イベントや転職フェアで使用する名刺・パンフレット・ブース装飾まで、一貫したデザインでリニューアルしています。

「どこで出会っても、杉の子保育会の理念が伝わる」
その状態を目指しました。

展示会ブース装飾品イメージ
>>04

数字で振り返り、改善を続ける

リニューアル後は、解析ツールを活用した運用を開始しました。

  • アクセス状況の把握
  • 毎月の解析レポートの作成
  • 数値をもとにした改善点の洗い出し

さらに、SEO対策としてコンテンツマーケティングも実施し、園の考え方や日々の取り組みを記事として継続的に発信しています。
「完璧な記事」を目指すのではなく、「継続できる発信」を重視しました。

>>05

採用の“入口”が変わった

こうした取り組みを重ねた結果、採用の入口は大きく変化した。

  • ホームページ経由の応募が5件から12件へ増加
  • 就職フェア経由の応募が2名から10名へ増加
  • 人材紹介手数料を約800万円削減
  • 採用実績は60名(前年度23名)、新卒採用は14名(前年度3名)へ拡大

ご担当者様からは、次のようなお声をいただいています。

ホームページの評判が良く、採用においても大きな影響があったと感じています

成果は「作ったこと」ではなく、「運用と改善を継続したこと」によって生まれたものでした。

ご担当者様の声

正直に言うと、最初は
「ホームページを変えたくらいで、採用が本当に変わるのか」
という気持ちがありました。

それまでの採用は、外部の採用サービスに頼るのが当たり前で、
毎年費用もかかっていましたし、「そういうものだから仕方がない」と思っていた部分もあります。

ただ、打ち合わせを重ねる中で、
「私たちは、自分たちのことをちゃんと伝えられているだろうか?」
と考えるようになりました。

保育の考え方や、職員の雰囲気、日々どんな思いで子どもたちと向き合っているのか。
そういった大切なことが、以前のホームページでは十分に表現できていなかったと感じています。

リニューアル後は、
職員から「ホームページ、すごく良くなったね」と声をかけられたり、
採用イベントでも「ホームページを見てきました」と言っていただけることが増えました。

特に印象的だったのは、応募者の方が、私たちの考え方や園の雰囲気を
ある程度理解した上で来てくださるようになったことです。

そのおかげで、面接の時間が「説明の場」ではなく、お互いを知るための対話の時間に変わっていきました。

nanofunさんには、作って終わりではなく、毎月数字を見ながら一緒に振り返り、
「次はここを改善しましょう」と継続的に伴走していただいています。

ホームページは完成品ではなく、私たちの活動と一緒に成長していくものだと、
今は実感しています。

採用コストの削減という目に見える成果もありましたが、それ以上に、
「自分たちの言葉で人と出会えるようになった」ことが、何よりの変化だと感じています。

制作チームが大切にしたこと

― 作って終わりではなく、育て続けること ―

このプロジェクトで最も重視したのは、リニューアルを「完成品」として見ないことでした。
公開はゴールではなく、スタート。

  • アクセス解析による現状把握
  • 毎月のレポートと振り返り
  • 数字をもとにした改善提案
  • コンテンツの追加・導線の調整

こうした簡単なPDCAを回し続けることで、
サイトは少しずつ“成果を生む場所”へと成長させることを目指しました。